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なるべく高値で車を売りたいと思ったときに、複数会社に査定を依頼する一括査定が便利です。複数の会社から査定をもらう事で、会社ごとの査定額を比較して一番高い会社に売ることも出来ますし、競争させる事で更に高値を目指すことも出来ます。
ただ一括査定を利用することでメリットがある反面、デメリットもあります。申し込んでみてから分かるデメリットもありますので、事前に把握する事で不利益とならないように注意しなければなりません。
一括査定を利用する事で生じるメリット、デメリット
車の一括査定を利用する事で生じるメリットとデメリットは、大きく分けて次のようになります。
- メリット
- 複数の会社同士で競争となるため、査定額が上がりやすい。
会社ごとに得意とする車が異なるので、値段の付く会社を見つけやすい。 - デメリット
- 複数の会社同士で競争となるため、電話やメールで営業が過熱しやすい。
メリットについては他の記事でも紹介していますので、デメリットについて詳しく見ていきたいと思います。
複数の会社に同時に査定依頼を出せるのは、利用者からすれば楽で便利ですが、買い取り会社の場合は異なります。一括査定を経由して査定依頼があった場合、まずは一番最初に連絡を取ろうと試みます。一番最初に連絡をするだけで、買い取り契約の成功する可能性が高くなるためです。
一括査定を申し込んで、一番最初に電話してきた相手から「この金額は他では出せない」「今決めてくれなければこの金額は無し」と言われたらどうでしょう？ それが営業トークと知っていれば、受け流して出張査定を依頼するなり他の会社の話も聞こうとしますが、知らなければその場で契約してしまうかもしれません。
実車を確認していない査定額はあてにならない
実際に実車を確認せずに出した査定額は、その後減額される可能性が非常に高いです。そのため、電話やメールだけで査定してもらった金額は、まったく当てになりません。うまく言葉を濁して、「恐らくこれくらいの値段が付く」などと魅力的な金額を提示してきますが、実際にその金額で取り引きされる事はほぼありません。
一括査定に申し込んだ場合、最初から会社間の競争となるので、こういった営業テクニックが用いられたり、強引な説得やしつこい勧誘の行われる可能性があります。実際に苦情も多くあり、国民生活センターではトラブル事例を紹介しています。
ここでは強引な勧誘や解約料など、買い取り会社側の問題が多く記されていますが、「査定金額が簡単に分かる」という名目で情報を入力させて、一括査定を申し込ませる方法もトラブル事例として紹介されています。この事例は4年前(平成24年)のことですが、現在も同様の表現で情報の入力を促している一括査定サイトの広告や紹介するサイトがありますので、注意が必要です。
強引な勧誘などをうけたら連絡を
一括査定を利用する大きなデメリットとしては、上記のようなトラブルに巻き込まれやすい、という事になりますが、強引な勧誘や解約などは減りつつあり、しつこい勧誘などを受けた場合は、一括査定サイトに連絡すれば、一括査定サイト側から会社宛に連絡をして禁止してもらうことが出来ます。査定時に入力する電話番号は、固定電話ではなく、スマホなどの携帯番号を入力すれば、着信拒否も簡単に出来るのでお勧めします。
着信拒否アプリ Android
もし利用するなら余裕ある状況がベスト
車を売る場合に急いで売らなければならないという状況だと足元を見られて安く買われてしまいます。すぐに契約したいという姿勢を見せると、それは伝わってしまうので買い取り会社のペースで交渉が進みます。一括査定サイトを利用する場合は、出来れば「いつ売ってもいいけど、売らなくても平気」という余裕が必要です。
恋愛においても余裕のある人はモテやすいですが、同様に交渉の場面でも余裕を持つと様々なメリットが生じます。
複数社とメールや電話のやり取りをするのも、時間に余裕がなければ難しいです。せっかく複数社に査定を依頼しても、時間的な余裕がなければ最初の会社に売ってしまいがちです。態度に余裕がないと、営業トークの罠に気づくことが出来ず、後悔することもあります。自動車買い取りの場合は「出来るだけ安く買い取りたい」というのが買い取り会社の本音です。そのため、余裕がないと簡単に足下を掬われてしまいます。
反対に交渉になれている人（車に詳しい人ではなく）や、売る時期に余裕のある人にとっては、一括査定で業者同士を競わせて買い取り額を競り上げるのも、一種のゲームのように楽しめますので、そういう方の場合は買い取り額も上がりやすくなります。
普段は消費者として暮らすことがほとんどなので、いきなり販売側に回っても上手く取引出来ない方がほとんどだと思います。しかしきちんと予備知識を得て一括査定を利用すれば、大きな失敗はせずに通常よりも高値で売ることが出来ます。
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