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雪道ではどれくらいの速度で走れば安全なの? ケース別の走行速度と注意点

車を買い換える時の疑問

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Credit by Nam Ngo

普段から雪道を走り慣れている方は、経験則で安全運転が出来ますが、たまに雪道を運転したり初めて運転するような場合には、どれくらいの速度が適切か分からないですよね。

雪道での安全運転は、運転方法も大事ですが、状況に応じた速度選択も大事です。雪道は飛ばさない事が大前提ですが、それ以外にもエンジンブレーキを多用してなるべくブレーキを踏まないことも大事です。雪に対して優しい運転が必要ということです。

雪の積もり方によって滑りやすさが違う

雪道というと、積もったばかりの雪道を想像する方もいれば、轍の出来ている雪道を想像する方もいます。晴れの日の路面状況はそれほど大差ありませんが、雪道の路面状況は様々な状態があり、路面状況によって滑りやすさが異なります。

路面状況別の注意点と運転速度を見ていきましょう。

路面凍結している場合

Credit by Paul Heaberlin

山間部などへドライブに行く場合は、市街地と違って一気に気温が低くなるので、路面凍結に注意しなければなりません。山道は気温差が激しい、交通量が少ない、という路面凍結しやすい条件がそろっています。

山道の中でも日の当たる場所は温度が上がりやすいので大丈夫ですが、日陰となる場所は路面凍結しやすいです。怖いのは夜や朝の山道で、路面が濡れているような場所があれば凍っている可能性がありますので、最大限慎重に通過してください。

路面が濡れたように黒くなっていることから「ブラックアイスバーン」と呼ばれていますが、凍結路の場合はスタッドレスでも滑るので、とにかく減速し、慎重に通過します。

通過した時にタイヤからぴちゃぴちゃと音がすれば凍っていませんが、音がしなければ凍っている可能性が高いです。外気温が0℃より高くても路面凍結しますので注意してください。

ブラックアイスバーンではチェーンを巻いたタイヤでなければ簡単に滑ってしまいます。そのため、可能な限り減速し(20km/h程度)慎重に通過してください。
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降り始めて間もない頃

初雪などで、降り始めて間もない状態は、滑りやすさが徐々に変化していきます。特に降り始めは危険で、みぞれのような水分量が多い雪の場合は滑りやすくなります。

ノーマルタイヤ(夏タイヤ)で走った場合、積雪が1~2cm程度で簡単に滑ります。徐行くらいゆっくりと走っていてもスピンしてしまいますので、出来る限りノーマルタイヤで雪道を走るのは避けた方が良いです。
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新雪

Credit by Jan Karlo Camero

まっさらな雪が積もったばかりで、まだ充分に積もっていなければ、滑る危険性はかなり低いです。ある程度の速度(法定速度以下)で走ることが出来ます。

ただ、新雪の下が踏み固められて氷になっている場合は異なります。氷の上にうっすらと雪が積もっているような状態なので、とても滑りやすいです。

新雪も、サラサラなのか、ベトベトなのかによって異なります。かなり水分量が多ければ、雨に似てくるので運転しやすいですが、サラサラの積もり始めは硬いアスファルトの上に柔らかいものが乗っている状態なので滑りやすいです。
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圧雪

Credit by Susanne Nilsson

新雪が降り積もった路面を、通行する車によって踏み固められた状態を圧雪と呼びます。アスファルトが白く見える状態です。

走行路が轍となっている場合、走りやすくある程度の速度(法定速度以下)で走ることが出来ますが、油断は禁物です。朝晩は圧雪された路面が凍結する事もありますので(圧雪凍結)、非常に危険な路面になります。

スタッドレスタイヤであればある程度安心ですが、凍結の場合はチェーンでなければ危険です。坂道を登れず、ブレーキも効かないので、なす術もなく滑り落ちてしまいます。ブレーキを踏んでいても滑り落ちてしまう恐怖は、体験したくないものですね。
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シャーベット状の路面

Credit by Twang_Dunga

雪が溶けかけてシャーベット状になった路面は、アイスバーン並みに危険です。雪道で滑る理由はタイヤと路面の間にある水分によって、摩擦が低減してしまうためです。雨が降り始めの頃にスリップするのは、道路の上に積もった埃が浮くためと言われていますが、それと同じで、堅いものの上に柔らかいものが乗っている場所は滑りやすいのです

シャーベット状の路面では、下のアスファルトにタイヤが接地できれば問題ないですが、断続的に圧雪と切り替わるので、突然滑る事が多いです。シャーベット状になったら安心するのではなく、より慎重な運転が求められます。
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場所別で変わる滑りやすさ

走行路が踏み固められた圧雪路であっても、場所によって滑りやすさが異なります。圧雪路の途中でも凍結している事もありますので、常に同じ環境が続くと思わず、雪道を慎重に走る必要があります。
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交差点

Credit by Tagosaku

交差点は信号がありますので、当然ブレーキをかけますから雪が踏み固められてます。エンジン下部の熱により雪が溶けては凍ってを繰り返すので、層の厚い氷になっているところがあります。

均一ならまだマシですが、車によって止まる場所が違いますので、凍った路面がデコボコになっています。そして運悪く凹んだ場所にタイヤが止まると、タイヤが空転して(スタック)出られなくなります。

交差点で止まる場合は、停止線より少し手前に止めた方が良いです。これは他の車が滑ってオーバーランして来た場合に備えるためです。またスタックしないためにちょうど良い場所を探して停車する目的もあります。
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坂道

Credit by Peter Mooney

前述の通り、アイスバーン状態になったらチェーンを巻かないと危ないですが、上り、下りともに坂道は要注意です。前後の車間距離は十分にとって、もし前の車が停車した場合にも安全に止められるよう備えておきます。

坂道は下りの方が危険です。滑り始めると止まらないので、そのまま崖に向かってしまうこともあります。アイスバーン状態になっている場合は、あえて轍を離れ、路肩寄りに残った雪を利用する事で止まれる事もありますが、路肩は何があるか分かりませんので、緊急手段として覚えておいてください。
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橋の上

Credit by Doug Kerr

橋の上は、風を遮るものがなく、日当たりの良い場所も多いため、路面凍結しやすいです。一見すると積もってないので安心しそうですが、そういう場合こそ路面凍結している可能性が高いので、慎重に通過します。

駐車場入り口など段差のある場所

Credit by dat’

道路から駐車場など歩道を横切って走行する場合には注意が必要です。歩道は歩きやすいようキレイに除雪されている事が多いですが、横断する車にとっては雪道と歩道で路面の状況が異なるので滑りやすくなります。

滑りやすい路面から、急にグリップが回復すると、止まる力が強くなりますので、それにより滑るきっかけとなります。歩道から雪道に入る場合は、その反対です。

また、段差を超える場合にも、タイヤにかかる負荷が変化しますので、滑りやすくなります。段差は凍っている事も多いので、段差に引っかかってスタックしてしまうケースもあります。
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多くの積雪で毎シーズン苦労している人とは違い、普段雪の積もらない地域に住んでいると、雪道に対する慣れが違いますので、正しい対応が出来ないものです。

ここまで見てきたように、雪道は凍っていたり溶けたりしますので、路面状態に常に気を配る必要があります。また油断して速度を出してしまうと、路面状態が変化した時に簡単に滑ってしまいます。

滑って事故を起こしてしまうと、せっかくの予定が全て台無しになってしまうので、雪道ではとにかく慎重に運転する事をおすすめします。

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