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車を所有する楽しみの一つとして、自分の好きなように自由にカスタマイズ出来る、ということがあげられます。ホイールの交換、車内の細かいパーツの追加、あるいはヘッドライトのバルブを社外品に交換したりスピーカーを交換することもあります。外装のカスタマイズはドレスアップ、足まわりやマフラー交換などの改造はチューンと言われますが、どちらも改造という点では一緒です。ただ買取において外装をいじることはあまり好まれず、買取額が低くなる要素になったりします。
簡単に戻せる内容の改造であれば、中古車として販売しても新しい所有者が変更すれば問題ないのですが、趣味性が強い改造は販売時に戻す必要があり、修理費を組み込む形で査定額から差し引かれます。外装の場合は取り外しの際に必ず工賃が発生しますので、社外品のエアロパーツというのはどうしても好まれません。
ノーマル状態の車が一番高く評価される
買取査定において好まれるのは、ほとんどカスタマイズしていない「ノーマル」の車です。これは言い方を変えれば「新車購入時から変更していない車」ということで、新車に近い状態を維持しているといえます。メーカーが販売時に提案するメーカーオプションや特別仕様車などは、別の価値を生みますので、それは除外します。
好きなようにカスタマイズ出来るのが車の魅力ですが、そのためにはいじられてない事が条件です。新車に近いノーマルな車というのは、そのまま乗る意味でも、これからカスタマイズするにも都合が良く、多くの人に受け入れられるため、販売額も上乗せしやすくなります。
メーカーが新車を発売する際には、様々な検査を通して、安全性・信頼性をきちんと確保しています。また乗り心地が最適な状態になるよう調整しています。つまり、もっとも調和が取れた状態で設計されているのがノーマルな状態という事です。
ノーマル車とは、化粧をしていない女性と一緒
女性は化粧をしますし、年齢を重ねるごとに化粧を増やしたり肌を維持するために費用をかけたりしますが、生まれたての赤ちゃんに化粧する人はいません。この赤ちゃんの素肌を新車の状態と考えてください。化粧の仕方によっては気に入る人がいるかもしれませんが、気に入らない方の方が多いという話です。
またカスタマイズした車を購入後に修理をディーラーで行った場合、社外品パーツや改造の影響で修理費が高くなったり断られたりします。購入後に不便が生じる可能性もあるため、改造車というのは敬遠されてしまいます。
ノーマル車とは普通ではなく、洗練された状態を示す
新車購入時のノーマルな状態というのは「普通」という意味ではありません。きちんと考え抜かれた設計によって生まれた車は普通ではありません。特に何代にも渡ってモデルチェンジしながら生き残ってるロングセラー車は、数限りない細かい改良を重ねていますので、ストレスを感じることなく車に乗ることが出来ます。
家を賃貸で借りた場合でも、退去する時に損傷などがあれば敷金から引かれたり実費を請求されたりします。それと同じことで、新車から何か変更を加えたりメンテナンスに不備があれば、買取金額は下がってしまいます。
車はノーマル状態で維持するのが、一番高く売れます。
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