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車内の匂いは対策する事で査定評価をアップできる

車の査定にまつわる知識

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車を所有する喜びというのは、法律の範囲内であれば何をしても自由という事です。法律の範囲内であれば車高をローダウンしても構わないですし、ドレスアップパーツを装着しても構いません。車内でタバコを吸うのも自由です。

しかし売却を考えた場合、これらの行動はマイナスに働くことが多いです。低い車高は好まれることが少ないので戻した方が評価が良かったり、ドレスアップパーツも取り外して個別でオークションなどに売却した方がお金になります。後付パーツなら取り外しなどで対応できますが、対応の難しいものに「匂い」があります。

車内の匂いは査定の減点項目

車の売却は査定に基づきますが、プラス査定となる項目は少なく、減点となる項目の方が多かったりします。詳しい項目については以下をご参照ください。
参考→ 買い取り価格が安くなる具体的なマイナス査定基準ポイント

夏に多く使われるエアコンですが、最近の車はオフィスと同じく、通年でエアコンを作動させる事も増えてきました。そうなるとエアコンを通じた空気を常に吸い込む訳なので、出来ればキレイな空気で循環させたいものです。エアコンから嫌な匂いがしてきたら、改善させることが出来るかもしれません。詳細については以下記事をご確認ください。
参考→ エアコンから嫌な匂いがしたらエバポレーター洗浄をすると良いかも

嫌われる臭いの代表は「タバコ」と「ペット」

それ以外の車内の匂いについては、主に「タバコ」と「ペット」が原因です。タバコの場合は最近の喫煙率の低下などもあり、タバコの匂いに敏感な人も多くいます。タバコを吸ったことのない人では、タバコの匂いを嫌いな人と、平気な人に分かれますが、過去喫煙経験のある人だと、ほとんどの人がタバコの匂いに嫌悪感を示すのは面白い傾向です。禁煙を継続させる動機としてタバコの匂いに嫌悪感を示すよう、意図的に意識付けた結果なのかもしれませんが、タバコ臭さに対する反応は、非喫煙者より元喫煙者の方が敏感な事が多いと思います。

タバコの匂いが深く染み付いてしまっている車の場合には、対策が難しいかもしれませんが、やらないよりはやった方が確実に良いかと思います。タバコの匂いがキツイ車の場合は、中古車販売店でも売れない場合が多いので、大幅に査定額を下げられる事があります。そのため、少しでも匂いを消すように努力すべきです。

また、以下の方法はペットの匂いを除去するためにも効果的です。

フロアマット清掃
簡単に清掃できるところから始めます。フロアマットは車外に出して、まず水でホコリや細かいゴミを洗い流した後に、除菌消臭効果のある家庭用洗剤を使ってブラシで洗っていきます。まんべんなく洗ったあと、部分的に汚れている箇所を念入りに洗っていきます。フロアマットは湿ったまま車内に戻すと匂いのもとになりますので、必ず乾燥させてから戻してください。
掃除機で室内清掃
車内の細かいゴミを除去するために、掃除機でキレイにしていきます。ハンディタイプの掃除機を装備していればそちらを利用できますが、なければガソリンスタンドやコイン洗車場にある掃除機を利用してください。目に触れる場所はもちろん、シート下やシート脇、フロア下はゴミが溜まりやすい場所なので念入りに掃除機をかけます。
車内の拭き掃除
掃除機をかけた後に、車内の拭き掃除を行います。匂いの原因を除去する作業になるので、ここが一番大切です。用意するのは雑巾数枚、使い古しの歯ブラシ、大きめのブラシ、スプレー容器、洗剤です。洗剤については専用のクリーニング剤も販売されてますが、家庭用の中性洗剤でも大丈夫です。中性洗剤を使う場合は、水1リットルに対して30〜50ccを溶かして薄めて使います。スプレー容器は洗剤を吹き付けるために使いますが、無ければ雑巾につけて使います。
ダッシュボードなど樹脂製パーツ
最初にダッシュボードやコンソール、ドアの内張りなど樹脂製のパーツを拭いていきます。洗剤を吹きかけ、固く絞った雑巾で拭き取ります。拭き取った汚れが移らないように、折り返しながら拭き取るのがポイントです。
内ガラス
喫煙車の場合、汚れやすいのが内ガラスです。フロントガラス等、ヤニが付着していますので、念入りに掃除します。ガラス用の洗剤が良いですが、家庭用の中性洗剤でも大丈夫です。拭きムラが出やすいので1枚ずつ拭いていき、水拭きの後、乾拭きをする事で窓ガラスがキレイに磨かれます。
シートなどの布部分、皮革箇所
樹脂製パーツと同様に、薄めた中性洗剤を吹き付けて、固く絞った雑巾で拭き取ります。本革を使用している場所は専用のクリーニング剤を使用し、柔らかい布で丁寧に磨き上げます。シートの縫い目などは細かいゴミが残りやすいので、使用済み歯ブラシで掻き出して取り除きます。
シートベルトなど
車内のあらゆる場所にヤニが付着していますので、出来る限り全ての場所を清掃していきます。シートベルトの他、ダッシュボード内、ダッシュボード下、ハンドル下などは忘れやすいので、念入りに掃除します。フロアマットを取り除いた下の場所も丁寧に掃除します。
エアコンフィルターの交換
こちらは掃除項目ではないのですが、掃除できない場所なので交換をおすすめします。フィルターの交換費用は3,000〜5,000円程度に工賃ですが、自分で出来なくはないので、メーカーサイトにある車種別の説明書を読んで内容が理解できれば挑戦してみて良いかと思います。
エアコン内部の清掃
市販のスチームタイプの消臭剤を使用します。1,000円以内で買えます。ものによって効果は違うと思いますが、カーメイトの「スチーム消臭 車内のニオイ用 銀無香」はレストランや病院にも使われているそうなので、迷ったらこちらをおすすめしておきます。車内を密閉した状態でスチームをエアコン内に循環させて、その後換気するだけです。
もしこれでも落ちない場合はエバポレーター洗浄などを試してください。

 

長年染み付いた匂いの場合は、完全に除去するのは難しいかもしれません。しかし、念入りに何度も掃除をすれば、匂いがほとんど気にならなくなる場合もありますし、他の人に匂いを嗅いでもらって気にならないレベルまで消臭が出来れば、査定時に申告する必要はなくなるでしょう。そこまで消臭出来れば、最小の費用で本来マイナスされるはずだった分がゼロになり、実質的な査定アップを実現した事になります。

仮に売却を検討していなくても、臭くない車内というのは快適で心地よいものなので、清掃をおすすめします。

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