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中古車買取の査定を依頼して、いくつかの査定をもらってから特定の会社に売却を決め、契約する。この流れ自体は何も問題なく、高値で売るための方法としては理想的だと思います。しかし、様々な方法で契約に至ったあと、減額交渉をしてくる買取会社があります。一部大手の会社でも減額交渉をしてくるところがあるようなので、注意が必要です。
減額交渉にあたっては、買取会社側は様々な理由で交渉してきます。エンジン内部の汚れがひどかった、サスペンションが劣化していた、塗装の日焼けが進んでいたなど、査定時に分かっていてもあえて伝えず、後から判明したかのように伝えてくる事もあります。特に一括査定で依頼した場合に多いようです。
一括査定に多い減額交渉
一括査定の場合には、買取会社同士での競争となりますので、まず決めてもらうことが第一になります。そして決め手となる要因は当然買取価格です。比較して買取価格の一番高いところに売却するのが当然ですが、反対に買取会社としては高値で提案すれば契約できる事が確実なので、先に契約しておいて、後で減額して利益を確保するという方法を取る会社があるようです。またその際にキャンセルする場合はキャンセル料が発生する、契約書に記載してあるという通達によって強引に減額を受け入れさせようとします。
実際にこのキャンセル料が問題になり、国民消費センターへ問い合わせが多数寄せられ、注意文が掲載されるに至りました。
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20050805_3.html
内容としては、実際に損害が発生していない限りキャンセル料を支払う義務が一切無いというものです。こちらについては解説を詳しく書きましたのでご参照ください。
参考→ 中古車売買で起こったトラブル
キャンセル料が足かせになって、減額を受け入れてしまう方が今でもいるようですが、このようにキャンセル料は原則として無効になりますので、確認後に改めてキャンセルの意志をきちんと伝えてください。
一括査定によって買取会社同士の競争になるのは、買取会社側でも分かる事なので、当然値段の勝負になりますが、一方で契約さえ取ってしまえばこちらのもの、みたいな態度の買取会社は消費者からすれば騙されたようなものですし、実際にそのような対応をされて減額された消費者は納得出来ないと思います。
契約前に必ず評判を確認する
以前にも書きましたが、こういったリスクが存在するので、一括査定で見積もりをもらった後、金額だけではなく買取会社の評判もきちんと確認する必要があります。ネット上の評判を探せば注意すべき会社かそうでないかはすぐ分かりますので、事前の情報収集がとても大事です。もし減額交渉をしてきたら、内容をよく確認したうえで、取りやめを第一に考えて検討するべきです。減額後の金額を確認したら、他の会社より下がったという場合は、キャンセルして他の会社にした方が良いです。キャンセル料を請求しても認められるケースでない場合がほとんどなので、問題ありません。もちろん隠していた傷などがもしあれば、その分の減額は受け入れなければなりません。
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