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Credit by MIKI Yoshihito
従来、自動車のナンバープレートは機械的に発行されるものを受け入れるだけでしたが、1999年から希望ナンバーの申し込みが開始されました。
ナンバープレートというのは、国が車両の情報を管理するために用いるものなので、本来は利用者がこだわるものではありません。しかし、犯罪検挙のために視認しやすい場所に取り付けてあるため、車の車種以外の固有情報として、独自性を持つ価値が発生します。
車の車種だけでは、そこまでオリジナリティを出せるものではありません。そこで独自性を出したい人はカラーリングやエアロパーツ、ステッカーなどによって工夫しますが、ナンバープレートの数字情報も、語呂合わせなどによって、オリジナリティを出す一つの要素になりました。
希望ナンバーは、その名の通り希望するナンバーを取得できる制度ですが、無条件に取得できる訳ではありません。人気のあるナンバーは抽選制となりますので、抽選に当選しなければ希望ナンバーを取得出来ません。
- 希望ナンバーの利用条件
- 希望ナンバーの発行日
- 希望ナンバーの料金
- 希望ナンバー取得の流れ
- 希望ナンバー制の抽選対象となるナンバー
- 内閣総理大臣専用車のナンバープレート
- 天皇専用車にも専用ナンバー
- 全国で人気のあるナンバー
- 色々な語呂合わせによる希望ナンバー
目次
希望ナンバーの利用条件
希望ナンバー制を利用するには、いずれかの利用条件に当てはまっている必要があります。
・陸運支局の管轄変更を伴う名義変更(移転登録)または転居(変更登録)を行う場合
・現在のナンバープレートが破損・汚損した場合
新車登録時や転居時などに変更できるのは当然といえますが、ナンバープレートが破損・汚損した場合も希望ナンバー制を利用できます。
交通事故などによってナンバープレートが損傷を受けた場合に、ナンバープレートの再取得を行いますが、元のナンバープレートが判別不能な場合は、同一ナンバーの発行を行うことが出来ないので、いずれにしても新規発行となります。
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希望ナンバーの発行日数
希望ナンバーは注文生産になるので、通常のナンバープレートに比較して、時間がかかります。
予約センターへ入金確認後、ペイント式の場合は4営業日程度、字光式の場合は5営業日程度かかります。混雑状況によって変わりますので、余裕を持って申し込む必要があります。
希望ナンバーの料金
希望ナンバーは受注生産となるため、通常よりも発行手数料がかかります。中型ペイント式2枚で4,100円程度、中型字光式2枚で5,500円程度になります。改訂や各地域により異なりますので、直接ご確認ください。
申請を自分で行う場合は、申請書代が100円程度かかります。ディーラーなどに代行してもらう場合は代行手数料が発生し、6,000円から20,000円程度かかるといわれています。
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希望ナンバー取得の流れ
希望するナンバーを取得するまでの流れは以下のようになります。今回は転居による移転登録の場合を説明します。
インターネットまたは予約センターにて希望するナンバーを予約します。人気のある指定番号(後述)については抽選となります
インターネットから申し込んだ場合は、メールにより申し込み内容が送られ、抽選の場合は抽選日時が通知されます。非抽選(一般予約番号)、抽選後当選した場合は、メールの指示に従って振込を行います
希望番号申込サービス
交付手数料を入金し、予約センターで入金確認後、4営業日以降に生産完了となります(インターネットで状況照会が可能)
各運輸支局にて申請書類を購入し、記載例に従って記入を行います。受付番号の入力欄がありますので、忘れずに控えておきます
移転登録の場合は手数料500円がかかりますので、その分の印紙を購入します
希望ナンバーにした場合はナンバーが変更になりますので、以前のナンバープレートを返納します。ナンバープレートの取り外し方については、以下の記事内で「ナンバープレートの取り外し方」として説明しています。
参考→ 廃車手続きをするのに必要な書類・手続き
ナンバープレートの返納を行ない、手数料納付書に受領印をもらいます。その後、自動車税の窓口にて自動車税登録番号変更手続きを行います。ナンバープレートの取り付けは封印作業がありますので、持ち込んだ車両に対して行われます。
希望ナンバー制の抽選対象となるナンバー
Credit by Glenn Waters
2016年11月現在、希望ナンバーの抽選対象となるナンバーは以下の通りです。
「・・・1」
「・・・7」
「・・・8」
「・・88」
「・333」
「・555」
「・777」
「・888」
「1111」
「2020」
「3333」
「5555」
「7777」
「8888」
その他、地域ごとに抽選対象となる番号があります。特定地域において人気のあるナンバーは個別に指定されていますので、以下サイトから確認する必要があります。
内閣総理大臣専用車のナンバープレート
Credit by Photo by me.
内閣総理大臣専用車に対しても、公道を走る以上ナンバープレートが交付されていますが、専用車に割り当てられたらナンバーは不変であるのが特徴です。
通常、老朽化などによって車両を入れ替える場合には、ナンバープレートも返納し別のナンバーになりますが、内閣総理大臣専用車の場合は、専用に番号が割り当てられていますので、車が入れ替わってもナンバーは入れ替わりません。
天皇専用車にも専用ナンバー
Credit by ラハール
天皇専用車両である御料車の場合、4ケタのナンバーは任意ですが、地域ナンバーが「皇ナンバー」となります。
他にも品川ナンバーの車両などを保有しており、公的なお出ましには皇ナンバーの車両を、それ以外には品川ナンバーなどの車両をお使いになるようです。
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全国で人気のあるナンバー
2015年に開催された東京モーターショーにて、異色の出展となったのが、全国自動車標板協議会の人気ナンバー一覧です。
普通車の3ナンバー、5ナンバー、軽自動車ごとのランキング以外にも、全国各地域(地域ナンバー毎)の人気ナンバーが各10位まで公表されていました。
全国ランキングだと、一桁の「1」「3」「8」、あるいは非抽選番号の「2525(ニコニコ)」や「1122(いい夫婦)」なども上位にランクインしました。
非抽選番号で他に人気のある番号は、「・123」「・・11」「・・55」「1188(いい母)」などがあります。55などはゾロ目という理由の他に、元巨人の松井秀喜選手が付けていた背番号の影響もありそうです。
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色々な語呂合わせによる希望ナンバー
希望ナンバーは4桁以内の数字なら自由に選べますので、工夫次第でユニークな番号を付けられます。
定番に近いところでは、車名にちなんだ希望ナンバーです。ホンダのS2000の場合は「2000」、ポルシェなら「911」、トヨタ86(トレノ、レビン)なら「・・86」など、熱烈なファンのいる車ほど車名にちなんだナンバーをつけている方が多いです。
他に、縁起の良いナンバーというのもあります。
7や8のゾロ目は抽選指定番号ですが、8は末広がりという意味の他に、中国で人気の高い数字です。
8は「発」という広東語にちなんでいます。発展する、拡大する、金持ちになるなどの意味があり、そこから縁起の良い数字として人気になっています。北京オリンピックが2008年8月8日午後8時に開幕したのは有名な話ですね。
金運のアップする数字としては「・・24」「・・32」が好まれています。風水において24は大吉数であり、32は幸福の連鎖や発展、出会いなどの意味を持っています。
2つを組み合わせた「2432」「3224」なども人気です。
また車は交通事故のリスクがありますので、安全祈願をこめて「4771(死なない)」「8981(厄払い)」「・625(無事故)」「6265(無事老後)」などがあります。意外とつけている方が多いわりに見落としやすい希望ナンバーかもしれません。
希望ナンバーにしてみたいけど、何の数字にすれば良いか迷ってる…という方は参考にしてみてください。
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