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査定価格が高くなる具体的な査定基準ポイント

車の査定にまつわる知識

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JAAI(日本自動車査定協会)が設定している、査定ガイドラインに基づいて、実際の車買取査定で担当者がどういったポイントを高く評価するのか、あるいは減点の評価をするのかをまとめました。各買取会社によって、評価項目毎に加減点の調整を行うかもしれませんが、基準となっているのはガイドラインになりますので、自分の車がどれくらいの評価を受けるかの参考になるかと思います。

査定価格が減点される項目については以下をご確認ください。
参考→ 買い取り価格が安くなる具体的なマイナス査定基準ポイント

表中のクラスとは、「買取査定のクラス分けとは?」にて紹介したクラスに該当します。まずこちらの記事で自分の愛車がどのクラスに該当するのかを確認後、査定基準ポイントを見ていくことで、愛車の評価状況が把握出来ると思います。

表内の数字は点数を表し、1点を1,000円として計算します。今回は加点の評価表になりますので、表示されている数字は全て基準計算額から加算される査定額となります。

車検の残月数・自賠責保険の残月数による加点

車検の残月数による査定加点
クラス/車検残月数 特・Ⅰ Ⅱ・Ⅲ Ⅳ・Ⅴ・Ⅵ
1~3 0 0 0
4 3 3 3
5 5 5 5
6 7 7 7
7 9 9 9
8 11 11 11
9 13 13 13
10 16 15 15
11 19 17 17
12 23 21 19
13 28 25 22
14 33 29 25
15 39 34 28
16 45 39 31
17 51 41 34
18 57 46 38
19 63 51 42
20 69 56 46
21 75 61 51
22 81 66 56
23 87 72 61
24 93 78 67
25 97 82 70
26 101 86 73

自賠責については、原則的に(残月数 - 2)分のプラスになります。残り6ヶ月であれば、4千円分のプラスとして計算されます。
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外装・内装

外装・内装の査定加点
状態 加点
外装が無傷でへこみがまったくない場合 40
外装が磨きの箇所以外に減点要素が無い場合 20
ルームクリーニングを考慮しない状態でも品質・状態が良い場合 20
定期点検や整備がきちんと行われている場合 20

※査定時に当年または1年経過後の場合は対象外
※修理・補修をした場合は対象外

外装は外板、バンパー、スポイラー、ガーニッシュ、ミラー、メッキ、ガラスなどのことを指します。
定期点検は車検とは異なるものです。12ヶ月(車検時の24ヶ月)法定点検と呼ばれ、点検・整備が義務として課せられているものです。ディーラーで購入したり整備したりしている人は、案内のハガキで知っている方もいると思います。

法定点検は義務ですが、ディーラーや整備工場で受けなければならないものではありません。国の定めた基準で点検整備し、その結果を点検整備記録簿に記録し、常に参照出来るように定めた法律です。ただし車検と異なり運輸局へ登録しなくてよい点から、きちんと行う方とそうでない方に分かれるようです。点検整備は義務です。しかし点検整備を証明しなくてもよいため、対応が分かれていますね。(実際は点検整備記録簿に記録する必要がありますが、記載しないからと言ってと咎められたり車検時に不備がある事はありません)
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カーナビ・オーディオ類

カーナビ・オーディオ類の査定加点
機種/経過年数 当~1年 2~3年 4~5年 6年~
インダッシュHDD 80 60 40 20
ツインモニター 30 20 10 0
カメラ類(1個につき) 5 5

※標準装備のものが欠品の場合は実費分の減点
※故障の場合は30点減点
※ダッシュボード取り付けで他機器(エアバッグ、視界)に影響を及ぼすものは対象外
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タイヤ

タイヤについては、残り溝を評価対象としています。専用の機器を用いて測定し、一番溝が小さい場所が対象となります。5mm以上の溝が加点対象となり、1.6mm未満で減点対象となります。加点は1本あたりです。そのため、加点×4本が加点数となります。

インチ数は大きくなるほどタイヤの単価が高くなりますので、それに応じた評価となっています。

タイヤの加点対象
タイヤサイズ 加点
13インチ以下 2
14インチ 3
15インチ 4
16インチ 5
17インチ 6
18インチ 7
19インチ以上 8

※残溝に関わらず変形、ひび、亀裂などがある場合は対象外
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アルミホイール

安全基準を満たした証であるJWL、VIAマークのついているアルミホイールが対象となります。
VIA、JWLマーク
VIA、JWL、JWL-Tマーク

また、4本同じもので揃えられている事が条件です。

アルミホイールの加点対象
インチ数/年数 ~1年 2~3年 4~5年 6年~
13インチ以下 35 15 5 0
14インチ 40 20 10 0
15インチ 45 25 15 0
16インチ 60 40 20 5
17インチ 70 50 30 10
18インチ 80 60 40 20
19インチ以上 90 70 50 30

※擦り傷、くすみ、色ボケなどがある場合は減点
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パワーステアリング・パワーウィンドウ・ABS

パワーステアリングの加点対象
経過年数 加点
~1年 50
2~3年 40
4~5年 30
6年以上 20
パワーウィンドウの加点対象
経過年数 加点
~1年 30
2~3年 20
4~5年 10
6年以上 10

パワーステアリングは軽い力でハンドル(ステアリング)を回すための補助装置です。パワーウィンドウとともに、経過年数によって価値が減少します。

ABS(アンチロックブレーキングシステム)の加点対象
クラス/経過年数 Ⅰ~Ⅳ
~1年 30 20
2~3年 20 15
4~5年 10 10
6年以上 10 10

ABSは、急ブレーキを踏んだ際にタイヤがロックしないよう、コンピューター制御を行う仕組みの事です。タイヤがロックしかけるギリギリでブレーキの圧力を緩めてロックを防止します。ABSが作動すると「ガガガガ」というようにブレーキペダルから細かい振動が伝わります。この振動の幅がブレーキのオン/オフの切り替えを示しています。

あまり頻繁に使われる機能ではありませんが、経過年数によって価値が減少します。
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電動式サンルーフ

電動式サンルーフの加点対象
クラス/経過年数 特~Ⅰ Ⅱ~Ⅲ Ⅳ~軽
~1年 70 50 30
2~3年 50 30 20
4~5年 30 20 10
6年以上 20 10 0

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オートスライドドア・パワーバックドア

オートスライドドア・パワーバックドアの加点対象
~1年 2年以上
20 10

自動で後席ドアの開閉を行なえるのがオートスライドドアです。ミニバンやSUVにあるバックドアを自動で開閉出来るのがパワーバックドアです。どちらも手動で開閉出来るものですが、自動となることで手がふさがってる時や雨の日に便利だったりしますね。
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本革シート

本革シートの加点対象
経過年数/クラス 特~Ⅰ Ⅱ~Ⅲ Ⅳ~軽
1年 110 90 40
2~3年 70 50 30
4~5年 40 30 20
6年以上 30 20 10

メーカーオプションや、車種によっては標準装備になるのが本革シートです。高級感が出る反面、メンテが面倒だったりします。シートに擦り切れ、穴、破れ、色落ちなど補修を必要とする場合は、加点が一切ありません。
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エアバッグ

エアバッグは、1箇所設置につき、10点の加算になります。年数経過は全く考慮されませんが、正常に動作する事が条件です。1箇所設置につき10点なので、助手席も設置で20点になります。
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エアコン

エアコンの加点対象
経過年数/クラス 特~Ⅰ Ⅱ~Ⅲ Ⅳ~軽
1年 320 200 150
2~3年 280 170 130
4~5年 230 140 100
6年以上 180 100 70

ほぼ全車に標準装備となっているエアコンですが、査定時の加点ポイントになります。6年以上経過の車は加点ポイントも低めになりますが、正常に動作していればプラスになります。オプションなどで助手席側と異なる温度設定が可能なエアコンなどは別の評価になります。
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保証書・整備手帳・取扱説明書

新車購入時に付属する保証書、整備手帳、取扱説明書は3点全てが揃っていて10点の加点となります。保存状態が悪い場合は減点の対象になります。特に整備手帳は整備状態を確認する意味でも大事な資料なので、整備手帳が欠けていると査定の信用が落ちます。
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上記が基本的な加点ポイントになります。ただ状況によって加点ポイントは変更になったりする事が多いので、最新の情報を確認する必要があります。たとえばナビなどは変更される事の多い項目で、DVDナビからHDDナビに移行したりと、技術的な変化があった場合には、最新のものでないと評価されない場合も出てきます。

また、各項目は状態の良いことが条件になっている場合がほとんどです。そのため、常日頃から丁寧に車を扱うように心がける事で、いざ売却するとなった時でもプラス査定を得られる可能性が高くなります。

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