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トヨタのプリウスを買い替えるのに最適な時期は? バッテリーの寿命はある?

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Credit by M 93: „Dein Nordrhein-Westfalen“

ハイブリッド車といえば「プリウス」というように、ハイブリッド車の代名詞となっているプリウスですが、もし買い替えるとしたら、いつが良いのでしょうか?

買い替えるタイミングとしては、車検を少し残して買い替える方が大半です。新車で購入した場合は、初回が3年、次回が5年(初回から2年おき)となっています。

ただプリウスの場合はエコカー減税がありますので、少し事情が異なります。自動車の税金は、車検ごとに支払う自動車重量税と、毎年支払う自動車税が主な税金となっています。

現行のプリウスの場合、重量1,310kg~1,460kgで、1,800ccです。もしエコカーでない場合、重量税は24,600円、自動車税は39,500円となりますが、重量税についてはエコカー減税で15,000円(車検期間2年分)となり、更に新車取得から5年間は免税となります。自動車税については、取得時が免税、翌年度は75%減税となり10,000円、3年目から通常の39,500円となります。

まとめると以下表になります。

プリウスの自動車税と重量税
年数 自動車税 重量税
取得年 39,500円 0円
2年目 10,000円 0円
3年目 39,500円 0円
4年目 39,500円 0円
5年目 39,500円 0円
6年目 39,500円 7,500円

※取得時は自動車取得税と自動車重量税が100%減税(平成29年度まで)
※初回自動車税はグリーン化税制により75%減税(平成29年度まで)
※重量税は1年あたりの金額。車検更新時に支払いを行う
※取得時の税金は1年分で計算。自動車税は月割りで支払いを行う

自動車税は3年目から通常の金額を支払う必要がありますが、重量税は5年目まで免税、6年目以降も減税対象となります。そのため、税制面でいえば6年目まで、2回目の車検前までに売ると、減税のメリットを最大限活用することになります。

走行年数で見る売却相場

Credit by pickwick74

車を売却する場合、どこにも異常がない車を前提として、人気度、走行距離、年数などによって価格が決まります。車の販売価格に応じた売却価格となるので、買取会社によって数十万円の差がつくこともあります。

プリウスの場合は人気車となりますが、走行距離が50,000kmの車に比較すれば、20,000kmの車の方が価値が高くなるのは当然のことです。年数よりも走行距離によって価格差が発生しやすいので、走行距離別に売却相場を比較してみました。

トヨタプリウス(買取参考価格)
年式 2014年(H26)
グレード S ツーリングセレクション・マイコーデ
新車価格 270万円
買取参考価格 149万円
トヨタプリウス(走行距離による買取参考価格の推移)
年式 2010年(H22)
グレード G LEDエディション
新車価格 276万円
2万km 101万円
5万km 82万円
7万km 75万円
10万km 67万円

最大で10万kmまでの価格推移を確認するために、2010年式の「G LEDエディション」をモデルとして、買取相場価格を調べてみました。現時点(2017年)で7年落ちの車なので、たとえ2万kmしか走っていなくても半額以下になってしまうのは仕方ないですが、走行距離に応じて価格は適切に下落している様子が確認出来ると思います。

新車価格に比較して、2万kmで63%、5万kmで70%、7万kmで72%、10万kmで76%の下落となります。10万kmを超えると、さすがに価値が新車価格の1/4になるという事ですね。

プリウスのバッテリー寿命

Credit by MotorBlog

プリウスはエンジンとモーターのハイブリッドですが、モーター走行を行うために大切なのがバッテリーです。プリウスには通常の車と同様、電装を扱うためのバッテリーの他に、駆動用のバッテリーが搭載されています。

実際に車を動かす「インバーターモーター」を駆動させるためのバッテリーなので、高電圧・大容量のバッテリーです。大きさもそれなりにあり、トランク下の専用スペースにニッケル水素バッテリーを積んでいます。

プリウスは現在(平成28年)までに、2回フルモデルチェンジを行っていますので、現行は3代目になります。

初代前期のバッテリー保証は永久保証となっていました。これは世界初の量産型ハイブリッド車として販売するにあたり、初期不良に対する不安の払拭と、不良データの収集が目的だったのではないかと思います。

いくら実験を重ねても、実際の使われ方は千差万別のため、思わぬ不良が出ることもあります。そのときに有料対応だとクレームのもとになりますし、あるいは修理しないで乗ることで、より重大な事故を引き起こしてしまうかもしれません。そのため、永久保証とする事で、対応しようとしたのではないでしょうか。

2代目以降は5年か10万kmいずれかの保証になっています。これはトヨタの車に共通して提供する保証プログラムです。

参考: トヨタ自動車 メーカー保証について

トヨタ自動車としては、通常の利用条件であれば、倍の10年20万kmは耐久性があるように作っているそうです。そのため、保証期間である5年間または10万kmまでは安心して乗ることが出来ます。

それ以上乗る場合には、バッテリー交換をする可能性が出てきます。実例では17万kmあたりからバッテリー交換をする方がいるようです。交換費用はだいたい20万円弱というケースが多いです。バッテリー単体価格はもう少し低いようですが、工賃や関連する部品なども含めるとこれくらいの金額になるようです。

バッテリーの寿命については、乗り方次第で大きく変わります。耐久性のあるバッテリーを積んでいますが、良い状態で乗り続けるためには、バッテリーに優しい運転を心がける必要があります。

EVモードを多用しない

Credit by Michael Sheehan

プリウスには、EVモードという走行モードがあり、ボタンを押すことで強制的にモーター走行となります。通常は走行に応じて自動でエンジンとモーターを切り替えますが、それを強制的にモーター走行にしてしまうモードです。

エンジンを使うよりはモーターで走行した方が、当然燃費は良いのですが、特に加速時にEVモードで走行すると、急速にバッテリーを使うことになりますので、大きな負担となります。

モーター走行は加速時ではなく、定速巡航時などに最も適していますので、加速時にはエンジンとモーターの併用が望ましいのです。そのため、加速時にEVモードで走行するのは、避けた方が良いです。

またバッテリーは自然放電しますので、長期間放置した場合、バッテリー残量が減少していきます。完全放電する事はほとんどありませんが、トヨタの公式情報として、2~3ヶ月に1度、約30分間または16kmほど運転する事を推奨しています。長期間放置してハイブリッドシステムを始動できない場合は、トヨタディーラーに連絡が必要です。

バッテリーが少なくなれば、減速時だけではなく、通常走行時も充電しますが、短い距離を走行するだけ、という使い方の場合は、頻繁に乗っていてもバッテリーが充電されにくく、バッテリーへの負担が大きくなります。

通常のバッテリーをプリウスでは補機バッテリーと呼んでいますが、補機バッテリーに対しても厳しい使用条件となります。短い距離の走行だけが多い方の場合は、月に一度くらい、意識的に長時間走行を心がけた方が良いでしょう。

プリウスの場合、20万km以上乗る場合などを除けば、バッテリー交換などを意識しなくても大丈夫です。燃費を意識するあまり、EVモードの多用などによって負荷がかかり、その結果部品交換が必要になれば意味がありません。

プリウスに限らず急加速・急減速を避け、断続的な加速ではなく、連続的な加速による安定した巡航をする事が、車に優しい運転となります。
参考: 運転が上手くなるコツはブレーキとアクセル操作

是非とも、エコで優しい運転を心がけてください。

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