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Credit by Emran Kassim
車を長年使用していると、起きやすくなるのが故障です。故障は普段からのケアが大事なのですが、故障してからケアが大事とわかる事が多く、卵が先か、鶏が先かといった感じです。
故障したままの車でも、当然買取査定を依頼することは可能です。正常で状態のよい車と比較すれば買取価格は落ちてしまいますが、故障した場所によってはそれほどマイナスとならずに買い取ってもらえる事がほとんどです。
故障したと思っても、実際にどこが故障しているのかを具体的に判断するのは難しく、専門家のお仕事になってきます。たとえば車のエンジンがかからないといったトラブルでも、エンジン本体が致命的な故障となっているケースは少なく、だいたいはバッテリー上がりのトラブルです。
バッテリー上がり
ロードサービスの大手であるJAFが発表している、救援依頼の多かった内容の1位は、バッテリー上がりによるトラブルだったそうです。
データで見るロードサービス – JAF
バッテリー上がりの原因としては、エンジンが停止している状態で、ルームランプをつけっぱなしにしていたというのが主ですが、バッテリーの寿命によるものも少なくありません。
バッテリーは使用頻度に関わらず、2〜5年で寿命を迎えると言われています。電気を使うウーハーなどを装着していたり、エアコンの使用頻度が多い場合には、通常よりも早く寿命を迎える事があります。バッテリーの寿命は何らかの兆候を示すこともありますが、インジケーターが「良好」を示していても、突然寿命を迎えることがあるので、装着年数で判断して定期的に交換したほうが良いです。
バッテリーが上がっただけの状態(過放電)であれば、他の車とブースターケーブルで繋いで一時的に電気を供給してもらい、エンジンを始動させる事が出来ます。JAFを呼んだ場合でも作業としては同じで、セルモーターを回してエンジンをスタートさせる事でバッテリーの充電を行います。ただバッテリーは一度上がってしまうと寿命が短くなったりするので、早めの交換をおすすめします。
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タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足
JAFの救援理由2位は、「タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足」です。特に高速道路では33%で圧倒的に多い理由になっています。一般道路でもタイヤのトラブルは多いですが、高速道路の場合は空気圧が低いと最悪バーストする危険もあります。空気圧が低いと、タイヤのたわみが大きくなり、たわみが連続すると発熱し始め、最終的にはバースト(破裂)します。タイヤが波打つように見えることから「スタンディングウェーブ現象」と呼ばれますが、この現象が起こったタイヤは、バーストまでしなくてもタイヤとしては危ないので交換が必要になります。
またすり減ったタイヤも危険があります。スリップラインと呼ばれる三角(▲)の箇所まですり減っていると車検に通りませんし、安全性の面からも交換が推奨されます。まだタイヤが残っていても長年使用するとひび割れなども起きてきますので、これも交換するタイミングのサインになります。
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ガス欠・燃料切れ
JAFの救援理由3位は、ガス欠・燃料切れです。一般道ではそれほど救援件数が多くありませんが、高速道路では格段に増えます。燃料をきちんと補給しておくことは当たり前の事ですが、考え事をしていたり、忘れがちで後回しにしていて、うっかりガス欠になる方が意外と多いのです。最近は電気自動車が登場して次世代の環境に優しい車として注目を集めていますが、電気自動車の場合も同様に充電しなければ動かすことができないので、早めの充電が不可欠です。
ガソリン車の場合ですが、ガソリンが少ないと、それを示すランプが点灯します。最近の車だと可能航続距離のように、燃費を計算して走行可能な残り距離を表示してくれますが、そのような車でもガソリンランプは別途点灯します。ガソリンランプは、残りのガソリンでだいたい50kmほど走れるくらいで点灯します。何故50kmかといえば、高速道路で給油できるSA・PAの距離間隔がだいたい50km間隔となっているためです。そのため、ガソリンランプが点灯したら、速やかに最寄りのSA・PAで給油すれば、ガス欠で止まる事は避けられます。
ガス欠で立ち往生してしまうのは、一般道でも迷惑ですが、高速道路の場合は追突の危険もあるので、絶対に避けなければなりません。高速道路でのガス欠を避けるため、わざわざ道交法で違反が設定されていて、もし違反すると反則点2点、反則金9,000円が課せられます。ガソリンランプが点灯したら速やかに最寄りのSA・PAで給油すれば良いだけですが、それでもランキング上位に入るほど件数が多いので、念入りに注意しなければいけません。
以上のようにバッテリートラブル、タイヤのトラブル、ガス欠のトラブルが上位となります。車の整備不良や運転中に注意しなければならない事が原因となっていますが、意外に多いのがキーの閉じ込めです。
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キーの閉じ込め
別の呼び方で「インキー」と言うこともありますが、車内に鍵を入れたままロックをしてしまい、鍵を開けられない状態の事を指します。理由として多いのは荷物の出し入れ時などですが、考え事をしていて起きる場合も多いです。キーレスエントリーが主流になったので、ドアロックによる閉じ込めは少なくなりましたが、運転席側のロックをしたままドアを閉めてしまった、トランク内にキーを閉じ込めてしまったなど、キー閉じ込めは防ぎきれないです。
ちなみに、海外でキー閉じ込めをしてしまった場合は、キーロックやインキーでは通じないです。英語では「I’m locked out!」といえば、ホテルの部屋の場合でも通じます。某水曜どうでしょうでは海外でキー閉じ込めをやらかしていましたが(笑)、その場合でも先ほどの言葉で通じます。
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一般道でも高速道路でも、事故には充分に注意しなければいけませんが、整備不良が原因で起こる事故もありますので、普段からのケアがとても大事です。事前に対応していなかっただけで、対応に時間やお金がかかってしまうので、早めの対応を心がけたほうがお得です。
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