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- 輸入車新規登録台数の推移
- 国内新車販売台数の推移
- 2015年度の輸入車メーカー別販売台数TOP10
- メルセデス・ベンツの中古車相場
- BMWの中古車相場
- フォルクスワーゲンの中古車相場
- アウディの中古車相場
目次
国内の車だけではなく、海外の車も見てみると個性的な車が多くて面白かったりします。日本の車は無個性、面白みがないとよく言われますが、反対に海外の車は個性的過ぎて選べない車も多いです。フランスのシトロエンなどは未来的と言える独創的なデザインの車が多く、一部の人からは熱狂的な支持を受けています。
年々増えているような印象のある輸入車ですが、実際はどうなのか、統計データをしらべてみました。
輸入乗用車 | |
1990年 | 221,706台 |
---|---|
1991年 | 197,184台 |
1992年 | 181,417台 |
1993年 | 195,090台 |
1994年 | 276,161台 |
1995年 | 362,265台 |
1996年 | 393,392台 |
1997年 | 341,495台 |
1998年 | 265,848台 |
1999年 | 271,436台 |
2000年 | 267,767台 |
2001年 | 268,560台 |
2002年 | 272,994台 |
2003年 | 275,194台 |
2004年 | 269,198台 |
2005年 | 264,729台 |
2006年 | 259,562台 |
2007年 | 262,996台 |
2008年 | 206,278台 |
2009年 | 167,889台 |
2010年 | 213,283台 |
2011年 | 260,707台 |
2012年 | 300,594台 |
2013年 | 331,286台 |
2014年 | 319,677台 |
2015年 | 313,081台 |
堅調に推移していた輸入車の販売台数ですが2008年にガクンと下がって2009年に底を打っています。これは2008年に発生したリーマンショックを発端とした世界的な金融恐慌が影響を与えています。ただ2011年には恐慌前の水準に回復し、それ以降はバブル期に迫る勢いで販売台数を伸ばしています。
国内の新車販売台数もリーマンショックの影響を受けていますが、より深刻に影響を受けたのは2011年の東日本大震災です。先ほどと同じように、1990年からの販売台数を表にまとめてみました。
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1990年 | 7,777,493台 |
---|---|
1991年 | 7,524,759台 |
1992年 | 6,959,073台 |
1993年 | 6,467,279台 |
1994年 | 6,526,696台 |
1995年 | 6,865,034台 |
1996年 | 7,077,745台 |
1997年 | 6,725,026台 |
1998年 | 5,879,425台 |
1999年 | 5,861,216台 |
2000年 | 5,963,042台 |
2001年 | 5,906,471台 |
2002年 | 5,792,093台 |
2003年 | 5,828,178台 |
2004年 | 5,853,050台 |
2005年 | 5,851,921台 |
2006年 | 5,739,407台 |
2007年 | 5,353,581台 |
2008年 | 5,082,133台 |
2009年 | 4,609,182台 |
2010年 | 4,956,038台 |
2011年 | 4,210,174台 |
2012年 | 5,369,661台 |
2013年 | 5,375,407台 |
2014年 | 5,562,888台 |
2015年 | 5,046,510台 |
出典 http://221616.com http://www.jama.or.jp/
2011年の震災の年には大きく落ち込みましたが、その翌年には持ち直しています。これは震災に遭われた被災者の方々で、義援金や補助金などを利用して車を買い換えた可能性があったり、エコカー補助金による販売効果、経済政策による影響などがあったと思われます。
2015年は前年割れとなりましたが、だいたい500万台くらいのペースで推移しています。
上記の表は、国内販売台数の中で、輸入車販売のシェアを表にしたものです。バブル期の1990年代前半にシェアを伸ばしたものの、その後のバブル崩壊でしばらく横ばいとなっていました。しかしリーマンショック後から勢いをつけてシェアを伸ばし始めています。原因としては色々考えられますが、高価格なものでも本当に良いものを選ぼうとする機運が高まり、価格が高くても売れる現象が数年前から続いています。価格競争が行き着いた結果として、低品質・低価格になりますので、魅力が無くなるのは当然です。一方で輸入車はメルセデス・ベンツなどをはじめとしてプレミアムなイメージを保っていますので、少し高いけど良いものなら仕方ないと納得して買うお客さんが増えている可能性があります。また、輸入車メーカーも低価格帯車種を開発して提供を進めていますので、その結果国産車と価格のギャップが縮まり、手の届きやすい車が増えたともいえます。
輸入車の中でも、特に売れ行きの良いメーカーが、メルセデス・ベンツ、BMW、アウディ(フォルクスワーゲン)です。アウディは個別のブランドでも充分な販売台数を誇ってますが、フォルクスワーゲングループのブランドでもありますので、場合によってはアウディではなくフォルクスワーゲンを指して言われます。この3メーカーを評して輸入車御三家、ドイツ御三家(ジャーマンスリー)などと呼ばれています。
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以下の表は2015年の輸入車メーカー別販売台数ランキングの上位です。
メルセデス・ベンツ | 65,162台 |
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フォルクスワーゲン | 54,766台 |
BMW | 46,229台 |
アウディ | 29,414台 |
BMW MINI | 21,083台 |
VOLVO | 13,786台 |
Jeep | 7,132台 |
フィアット | 6,032台 |
プジョー | 5,906台 |
フォード | 4,968台 |
こちらのランキングにはニッサンとトヨタがランクインしていましたが、輸入車メーカーに限定したランキングとなるため、除外しています。特にニッサンはインフィニティブランドでの輸入も多く、現行スカイラインは国内生産でもインフィニティブランドで展開していますね。
2014年度にはフォルクスワーゲンとメルセデス・ベンツが競っていましたが、2015年度はメルセデス・ベンツが引き離した結果になりました。これはメルセデス・ベンツが売れたというよりもフォルクスワーゲン側に問題があったためで、広くニュースで報じられた排ガス規制の不正による影響と考えられます。この影響は2016年度も続くと見られますので、フォルクスワーゲンは苦戦を強いられると思います。ただアウディと合わせればメルセデス・ベンツを抜いてトップとなる販売台数があります。
BMWも、ミニクーパーを引き継いだBMW MINIの販売が好調で、こちらも合わせるとメルセデス・ベンツ並みの販売台数となります。世界販売台数だとフォルクスワーゲンが世界一位でトヨタが二位だったりしますが、国内の輸入車で限定して見た時にはドイツの3メーカーがしのぎを削っています。
ということで、輸入車の中古車市場でもこの3メーカー4ブランドが強い人気を持っていますので、もし所有している場合は売りやすい人気車といえます。各ブランド別に人気車の中古車をまとめてみましたので、ご参考にされてください。
(2016年7月に確認)
※価格は全て中古車販売相場です。買取金額の相場ではありませんのでご注意ください。
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メルセデス・ベンツの中古車相場
車種 | 相場 |
---|---|
Cクラス(14年~) | 309~758万円 |
Cクラス(07年~) | 79~370万円 |
Cクラス(00年~) | 20~209万円 |
日本で最も走っているメルセデス・ベンツのカテゴリーで、欧州ではDセグメント向けの車になります。ちょうど良いサイズ感と高級感があり、価格も高すぎない事で人気を得ています。以前はちょっと重そうなデザインでしたが、現行(W205)になってから、フロントのヘッドライトなどをえぐるようにしてシャープさを出して、車体横のドア真ん中にもくぼみをつけて、全体的にシャープさを全面に出しています。
車種 | 相場 |
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Eクラス(09年~) | 148~698万円 |
Eクラス(02年~) | 39~278万円 |
Eクラス(95年~) | 4~108万円 |
より高級なイメージを持つクラスで、CクラスとSクラスの中間に位置しています。こちらはワゴンの方も有名で、よく街中を走っているイメージがあります。Sクラスよりはグレードが一つ下がるモデルですが、Sクラスと同様の機能がつけられる事も多く、楕円のヘッドライトもSクラスに似たデザインになっています。
車種 | 相場 |
---|---|
Aクラス(12年~) | 150~685万円 |
Aクラス(05年~) | 19~155万円 |
Aクラス(98年~) | 5~89万円 |
Cセグメント向けの車となります。初代はフィットなどと同じくらいのサイズ感(Bセグメント)だったのですが、Cセグメントでの販売が好調になってきたため、サイズアップを行い、現在のサイズ感になっています。フォルクスワーゲンのゴルフやBMWの1シリーズ、アウディのA3などがこのセグメントで、日本車だとマツダのアクセラスポーツやスバルのインプレッサスポーツ1.6iなどが該当します。
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BMWの中古車相場
車種 | 相場 |
---|---|
MINI(14年~) | 134~469万円 |
MINI(07年~) | 30~359万円 |
MINI(02年~) | 5~189万円 |
先ほどのランキングだと別ブランドで集計されていましたが、BMWグループということで、ミニです。2001年に設立された自動車ブランドで、プレミアムなスモールカーというユニークなポジションを確立し、市場を作ってきました。ローバー時代のきびきび動くイメージを損なわず、内面を現代風にアレンジした車は評判が良く、新モデル発表のたびに話題になります。
車種 | 相場 |
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3シリーズ(12年~) | 149~660万円 |
3シリーズ(05年~) | 35~335万円 |
3シリーズ(98年~) | 10~138万円 |
BMWの主力モデルであり、メルセデス・ベンツのCクラスとライバル関係にあるモデルです。昔からBMWのコーナリング性能は評価されていましたが、この主力モデルである3シリーズを中心に評価されたものである事が多いです。前後重量バランス50:50や少し硬めの足回りが特徴で、どっしりとした走りが受け入れられています。
車種 | 相場 |
---|---|
2シリーズ(14年~) | 205~428万円 |
比較的新しい2シリーズなので、当然中古車もそこまで数が多くありません。しかし今後増えていく事が予想されている人気モデルです。特に2シリーズのグランツアラーはBMW初のミニバン、FF車という事で、今まで日本車だけ乗っていた層やファミリー層の需要を取り込み、ニッサンのセレナから買い換えるお客さんが多いという現象が起きています。
車種 | 相場 |
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1シリーズ(11年~) | 109~450万円 |
1シリーズ(04年~) | 25~450万円 |
先ほども出てきたCセグメント向けの車として展開されているのがBMWの1シリーズです。最も量販の期待出来るクラスでの車種という事だけではなく、エントリーモデルとしても人気のあるモデルです。
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フォルクスワーゲンの中古車相場
車種 | 相場 |
---|---|
ゴルフ(13年~) | 124~500万円 |
ゴルフ(09年~) | 49~320万円 |
ゴルフ(04年~) | 14~268万円 |
フォルクスワーゲンの代表的な車種であり、現在も生産されている車として世界歴代二位の車種となっています(一位はトヨタカローラ)。1974年の発表から長い期間にわたりスタンダードカーとして親しまれてきましたが、主力量販部門であるCセグメントで現在も売れ続けています。古さを感じさせず時代時代でアップデートを重ねています。
車種 | 相場 |
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ポロ(09年~) | 45~299万円 |
ポロ(02年~) | 5~150万円 |
ポロ(96年~) | 3~58万円 |
ゴルフと同じくコンパクトカー市場で人気の高いポロです。ゴルフの場合はモデルチェンジのたびに新しいデザインを取り入れたりボディサイズが変わったりしてきましたが、ポロは一貫してコンパクトカーのサイズを維持していますので、ユーザーの住み分けもしっかりしている感じです。日本では人気が高いですが、北米では発売されていなかったりして、販売地域で需要が異なるようです。
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アウディの中古車相場
車種 | 相場 |
---|---|
A3スポーツバック(13年~) | 208~468万円 |
A3スポーツバック(04年~) | 28~304万円 |
アウディの代表的な車種といえばA3です。そのなかでも2004年から追加された5ドアのスポーツバックというモデルがヒットし、現在まで続く主力モデルになっています。スポーツバックという名称については、ハッチバックでもワゴンでもないスポーツユーティリティーという意味が込められています。少し価格帯が高めなプレミアムワゴン、ハッチバックの市場で人気が高いです。
車種 | 相場 |
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A4(08年~) | 100~425万円 |
A4(05年~) | 49~170万円 |
A3と同じくらいよく見かけるのがA4です。ワゴンタイプのA4アバントも同じくらい売れています。世界的には市場が衰退している中価格帯のセダンにおいて、未だに元気よく販売されているモデルです。昔からアウディの車は静音性に優れているといわれていましたが、それを体感できるのがA4というのもよくいわれていました。
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国産車よりも割高なイメージで語られることの多い輸入車ですが、魅力を感じられない車が多くなったと感じる人が増えた分だけ、輸入車の売上げが伸びているように感じられます。また現地法人も充実してきていますので、新車販売の際の値引き幅やアフターケアも特に御三家メーカーについては不安がなくなってきているのも大きいと思います。
輸入車の場合は流通数が限られるので、値下がりもしづらく、中古車として売却するには条件が良かったです。現在も国産車に比べたらまだまだ市場は少ないので、売りやすい状況だといえます。中古車の値段が高くなりやすい状況は、人気がありながらそれほど数が流通していない状態です。輸入車の限定モデルなどはそういった状況になりやすいので、気に入ったモデルの限定モデルを購入した場合は、中古車として売る場合にもメリットになる可能性があります。
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