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1980年代にCDが登場してから徐々に従来のアナログレコードから切り換わり、1990年代にはCDで音楽を買う行為が一般的になりました。その影響もあったのか、とにかくミリオンセールスが多かった時代でもあり、音楽が社会現象を作り出し、時代のBGMとして常に音楽がありました。
現在も音楽の大切さは変わりありませんが、趣味の多様化などによって、爆発的なヒットも全体的なセールスも少なくなりました。音楽の聞き方もCDからインターネット経由での配信に切り換わり、定額制の音楽ストリーミングやハイレゾなど現在も技術進歩は進んでいます。
音楽好きならオーディオシステムにこだわりたい
音楽が好きな人であれば、車内で聞く音楽環境にもこだわりたいところです。各自動車メーカーもオーディオメーカーとコラボして純正オプションでオーディオシステムを設定しています。
車の場合は天井が低いために専用の音響設備を整える必要があります。よく行われるのはスピーカーの増設で、音の方向をコントロールしやすくなるので、豊かな音場を形成します。
トヨタは「ライブサウンドシステム」が有名
トヨタで有名なのは「ライブサウンドシステム」という名称で、各車に設定されているオーディオシステムです。パノラミックやプレミアムなどの名前が付く場合もあります。車種により異なりますが、複数のスピーカーに加えてパワーアンプの設置、ウーハーを取り付ける場合もあります。
各車種ごとに専用設計されるのが特徴で、車種ごとに社内空間が異なりますので、専用に施される音響チューニングの効果も高いと思います。既に廃止されてしまいましたが、オーディオメーカーのJBLとコラボした「JBL GreenEdge」があります。JBLはアメリカのオーディオメーカーであるハーマン・インターナショナル社の1ブランドであり、トヨタのオプションオーディオシステムは、ハーマン社がOEMで納入しているようです。レクサス社はマークレビンソンやハーマン・ベッカーが採用されています。
各メーカーごとに導入される高級オーディオメーカーとのコラボ
スバルはレガシィなどで伝統的に高級オーディオメーカーとして知られているマッキントッシュを採用してきましたが、グループの関係でトヨタ車と同じくハーマン・カードンに変更しています。
マツダ車はロードスターを始めとしたいくつかの車種でBOSE社とコラボしています。BOSEの場合は普通に購入しても高額ですが、専用設計されたオーディオシステムであっても10万円以内で設定されていますので、コスパが最も高いと言われています。
日産、ホンダもBOSE社製のオーディオシステムを設定しています。
海外だとBMWやメルセデスベンツがハーマン・カードンを採用しています。メルセデスベンツは日本の高級オーディオメーカーであるSonic Designも採用していますね。アウディは車種によりですが、BOSE社製とデザインオーディオで有名なバング&オルフセンを採用しています。
高級車になるほど高級な音響設備を求めるお客さんが増えますので、各自動車メーカーは一定のモデル以上にプレミアムな専用設計のオーディオシステムを用意しています。メーカーオプションでしか選択出来ないので価値は高いのですが、専用設計である事も人気となる要因です。
自分でカスタムするよりもメーカーオプションの方が評価は高くなる
オーディオにこだわる方は全て自分の選んだ内容でオーディオシステムを揃えたいかもしれませんが、好みの問題もあり、かけた費用ほど評価してもらえる事はほとんどありません。その上、デッドニングなどは外から分かる事ではないので、販売店としてもアピールしづらく、結果としてほとんど評価してもらえません。
デッドニングとはドアなどの隙間を塞いだり、振動を抑制することで車内の静音性を向上させ、快適な視聴環境を作り出す事です。車は移動するための機械なので、ロードノイズやエンジンノイズなど、絶えず騒音に囲まれています。これを改善するのがデッドニングです。
前述のようにプロが行うにしろ自分で行うにしろ、後から施工したデッドニングは評価されづらいです。しかしオーディオシステムを搭載した場合はほとんどデッドニングを施しています。デッドニングされた車は車内の静音性が向上しますので、つまり会話もしやすくなります。静かな車内環境が欲しいためだけにデッドニングする人もいるくらいです。
先ほど例にあげたようなオーディオシステムを搭載した車の場合、どれくらいの価格差になるか、中古車の売値で比較してみましょう。
まずはトヨタのスーパーライブサウンドシステムを搭載した車の販売価格差を見ていきます。
トヨタ エスティマハイブリッドの場合
車名 | トヨタ エスティマハイブリッド 2.4 G 4WD リヤモニター付 |
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登録年 | 2012 |
走行距離 | 5.5万km |
車体価格 | 210万円 |
車名 | トヨタ エスティマハイブリッド 2.4 G 4WD |
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搭載オーディオシステム | パノラミックスーパーライブサウンドシステム |
登録年 | 2012 |
走行距離 | 5.4万km |
車体価格 | 239万円 |
装備に多少違いがありますが、オーディオシステムが評価されて査定アップされています。
続けて、アウディのSonicDesign搭載車との比較を見てみましょう。
アウディ TTクーペ1.8Tの場合
車名 | アウディ TT クーペ 1.8T |
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登録年 | 2004 |
走行距離 | 5.1万km |
車体価格 | 48万円 |
車名 | アウディ TT クーペ 1.8T |
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搭載オーディオシステム | SonicDesignスピーカー |
登録年 | 2005 |
走行距離 | 5.5万km |
車体価格 | 89.9万円 |
こちらも装備の有無や車検のありなしによって価格差が発生してしまっていますが、スピーカーシステムもきちんと評価された販売額になっています。
例として2件ほど見てみましたが、実は普通の中古車に比べてサウンドシステムを搭載している車の方が高いのは、持ち主の扱い方が違うという部分も大いに関係あります。良いスピーカーを搭載した車というのは、スポーツ仕様にしていても、安全運転を心がけます。というよりも、ゆっくりと安定した速度で走らないと、音楽をきちんと聞けないんですね。運転しながら、移動しながら音楽を聴く楽しさがあるからオーディオシステムを選んでいるのですが、運転<音楽の人が多いのは言うまでもありません。
こういった方に共通するのは、他のパーツもけちらずにお金をかけている方が多いので、自然と同じ走行距離でも価格に差がつくことが多いです。メーカーオプションのパーツを搭載していながら、状態がよければ当然高値になりますし、販売店としても売りやすい車なので、積極的に買い取りします。
デッドニングしているおかげでランクアップした高級車のような車内環境を実現出来ていますので、価格以上のお得感が出ます。売却だけではなく、乗り換えで買う車でもオーディオにこだわった車を選んだ方が、コスパの良い場合が多いです。
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