車の買取査定アップを応援

安全運転をしているつもりでも、知らずに違反していた交通ルール

車の乗り方について

スポンサーリンク

車を日々通勤や仕事で使う方はもちろん、たまに使う人や免許を取ったばかりの人まで、公道には様々な経験レベル・目的の車で溢れています。運転に慣れてくると初心者や運転に慣れない方を鬱陶しく感じる方がいますが、誰でも初心者の頃はあったのにそれを忘れてしまいがちです。交通事故を防止するという意味で言えば最もレベルの低い人に合わせるのは当然で、現在の交通法規は確実に安全と思われる内容で作られています。

自分は安全運転をしているつもりでも、周りからみたら安全ではない運転になっていたりする事もあります。自己認識と客観的な認識が異なっていたというパターンですね。それを是正するのに交通ルールというのは役立ちます。

一時停止を守らない

よく警察が張り込んで一時停止違反を検挙していますが、一時停止標識の分かりづらい場所で行うことも多く不満や批判されがちです。しかし一時停止をしなければならない箇所は、事故のリスクが含まれている場所として警察が認識して設定をしています。

赤信号であれば必ず止まる人でも、一時停止の標識は徐行に留めてしまったり、無視する方がいます。一時停止をしない場所で多いのは見通しの良い交差点や交通量の少ない交差点などで、そういうところに限って取締りをするので警察が悪質だとなってしまいますが、一時停止として設定されている以上は必ず守らなければなりません。あれは守るけどこれは守らない、などと自己判断で決めてたら交通ルールそのものが成り立たなくなりますので、決められた交通ルールは守らなければなりません。

駐車違反

駐車禁止の場所に車を停めるのも、交通違反です。罰金などが発生するからという意味だけではなく、駐車違反は他車の迷惑になるという意味でも避けなければならない行為です。ほんのちょっとだけ、というつもりで駐車しても、それが事故の原因になることがあります。

駐車違反をしていた車のそばで事故が起きても、ほとんどの場合は駐車違反の車に対して過失責任は発生しません。ほとんどの事故は駐車違反車が原因となって事故が起きたのではなく、事故車が原因であり、因果関係が認められるのはレアケースになります。とはいえ、駐車違反をしていなければトラブルにもなっていなかったので、不要なトラブルを避ける意味でも駐車違反とならないように行動するべきです。

駐車違反については2006年に改正された道路交通法によって、民間委託が出来るようになり、従来よりも厳しく取り締まるようになりました。その影響もあり、駐車違反をしている車を見かけることも少なくなりましたが、決して無くなったわけではありません。駐車場に止めるのが一番安全であり結果的に安く済みますので、よほど緊急の場合を除いて駐車違反となる場所への駐車は避けなければなりません。

安全運転義務違反

2015年の道路交通法改正によって注目を集めた違反行為で、事故を起こした場合の違反内容に付加して安全運転義務違反の点数が加えられる事になりました。具体的にどういった違反なのかを解説します。

(安全運転の義務)
第七十条  車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。
(罰則 第百十九条第一項第九号、同条第二項)

出典: http://law.e-gov.go.jp/

道路交通法の該当箇所を引用しましたが、これだけでは分かりづらいですね。具体的に7つの区分に分けられるとされていますので、順に見ていきます。

操作不適
単純に言えば操作ミスの事で、ペダルの踏み間違いや、ハンドルの切り間違いがこれにあたります。積雪・凍結路でのブレーキロックによる事故や、アクセルとブレーキの踏み間違いなどがこれにあたります。
前方不注意
脇見運転や考え事をしていて運転に集中していなかった場合の事で、それぞれ脇見運転と漫然運転というように表現されます。やっている方が多そうですが、信号待ちでスマホを操作する行為も脇見運転の一部とみなされる場合があります。
動静不注視
存在を認識していたのにも関わらず事故を起こしてしまった場合です。右折などで対向車の速度などをきちんと確認していなかった場合や、車線変更時に後ろの車ばかり注意してて前の車が止まったことに気づかず追突してしまったような場合のことです。
安全不確認
先ほどの動静不注視と混同しやすいですが、安全不確認とは一時停止や徐行をしたものの、安全確認が充分でなかったために起きた事故の事です。見通しの悪い交差点で一時停止後に左右を確認して交差点に進入したが、見落としていたバイクと衝突した場合などをさします。先述した一時停止を守らないというのもこれに含まれ、交通事故原因で最も多いのが安全不確認となります。
見通しが悪くない一般的な交差点でも起きる場合があります。右折待ちでは対向車と歩行者に注意しながら右折を行いますが、対向車が反対方向から来るのに対して、歩行者は両方向で動きます。事故で多いのは反対方向から来る歩行者ばかりを注意して同方向に進む歩行者を見落として、右折時に巻き込んでしまったケースです。この場合も注意していたけど事故を起こしてしまった安全不確認にあたります。
安全速度違反
速度規制に違反していないものの、状況的に徐行すべき場所で充分な減速をせずに通過した場合で、たとえば見通しの悪い場所で徐行を怠った場合などが該当します。
予測不適
対向車と接触しそうな場面で、「相手が避けると思った」など勝手に思い込む事や、運転状況を正確に把握できない事で引き起こした事故の場合のことです。
右折時に対向車が速度を緩めた事で「止まってくれる」と勝手に判断して事故になる場合や、路面凍結に気づかないでスリップした場合など、予測の誤りが原因となる事故の場合に予測不適となります。
その他
上記6つに当てはまらない内容がその他になります。

各違反は、違反点数2点、反則金が普通車で9,000円、大型車が12,000円になっています。

交通ルールを正確に守ることは難しく、交通の流れに沿わない運転は逆に危ないという意見もあります。しかし人生さえも左右する1トン以上の動く凶器に乗っているのですから、しっかりと交通ルールを守って安全に乗らなければ、事故が起きた際の被害も大きくなってしまいます。お互いに守る交通ルールがあるから、安全に運転をしてドライブを楽しむことが出来ます。

出来るだけ事故のリスクを減らすためにも、常日頃から安全運転を心がけてください。

スポンサーリンク